価格よりも存在感
名車S600(左写真)から続いてきた軽のオープンスポーツが現代に蘇ったのがS660。国産車でピュアスポーツはあるの?答えは「もちろんある!」ホンダのブランドイメージである明るさ・楽しさ・スポーティというクルマ作りをしてきているのが21世紀のホンダなのだ。
大型化していく傾向に逆らったのがビート(左写真)。FRかFFかという駆動方式にはこだわらずに、小さくて気分が高揚してくる雰囲気を出してきたのだ。パワー競争には興味がないような軽自動車の規格で専用装備をありたけ装備して送り込まれたバブリーな一台。中古車でもまだあるし、パーツ交換してでも乗りたいなら探してみる価値ありだ。
S660(左写真)はバブルの頃の夢のクルマ「ビート」の後継車とされるホンダの軽自動車スポーツだ。このS660はミッドシップで後輪駆動というFRファンからすると少し残念なパッケージだが、スーパーカーのようなMRの気分に浸れるので新鮮ではないだろうか?
S660のスペック一覧
車種名 | S660 | ||
---|---|---|---|
年式 | 2015年~ | ||
新車価格 | 180~220万円 | ||
中古車価格 | 220~350万円 | ||
最高出力 | 最大トルク | 重量(kg) | 変速機 |
47(64) /6000 |
104(10.6) /2600 |
830~850 | 6MT・CVT |
全長全幅全高 (mm) |
燃費 (km/L) |
排気量 (cc) |
駆動方式 |
3395- 1475-1180 |
21.2~24.2 | 658 | MR |
AT限定免許でも乗れる現代的なスポーツ。ジャーナリストやレーサーからも評価が高いが、何よりも乗っていて楽しさを感じられる仕上がりになった!クラストップレベルのトルクと軽さでKカーとしては最高クラスの加速力だ。 |
高価なパーツや専用装備のためか納期が遅くなるのが残念だが、それだけ手間がかかっているという証拠だろう。新車では納車に時間がかかるが、中古車なら即日から数週間程度で乗る事ができる。S660は在庫が少ないのが難点だが、ホンダカーズ・オートテラスや日本全国のカーマニアショップで探せば見つかる。S660ネットで検索する方法なら
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軽自動車とスポーツ性
ちょっとマジメな話、スポーツ性とはなんだろうか?今は2シーターのロングノーズFRは希少車になってきたし、走り好きのオーナーでもFRにはこだわっていないだろう。
スポーツ性が感じられればKカーはもちろん、ワゴンやSUV・ミニバンだっていいじゃないかというのがホンダの回答なのかもしれない。シビックやインテグラが生産終了し、タイプRもひとまずは歴史に幕を降ろすことになった。NSXやS2000も終了したし大型化していく現代の乗用車なら「軽自動車にこそスポーツ性を」という考え方も間違いではないのだ。
現行のN-BOXやN-WGNなどのNシリーズは燃費も良くて普通の実用的な軽自動車というイメージが強い。全高も高いし、スズキやダイハツの軽自動車と比較して軽量でスポーツイメージが感じられるというほどでもないだろう。ただ「Custom」のようなエアロパーツは雰囲気だけでもスポーティさがあるし、街乗り派ならドレスアップして足回りはノーマルという人も多いからこれでいいのだ!
軽自動車比較表
車種名 | スポーツ性 | 中古車 価格相場 |
最大トルク | 重量 |
---|---|---|---|---|
S660 | S | 220~ 350万円 |
10.6 /2600 |
850 |
N-BOX | B | 50~ 220万円 |
6.6 /4700 |
1010 |
N-WGN | A | 50~ 210万円 |
6.6 /4700 |
810 |
N-ONE | B | 50~ 200万円 |
6.6 /4700 |
900 |
ゼスト | C | 10~ 110万円 |
6.2 /3800 |
880 |
Z | B | 10~ 50万円 |
6.1 /4000 |
970 |
バモス | C | 10~ 120万円 |
6.0 /5000 |
1080 |
ビート | S | 20~ 190万円 |
6.1 /7000 |
760 |
ライフ | C | 10~ 110万円 |
6.1 /3600 |
810 |
軽スポーツを中古で探す方法
価格も安く燃費や維持費が良くて経済的なことから軽自動車は中古でこそ人気なのだ。初めてクルマを買う人には手ごろで身近な存在だし、家族の移動用にとセカンドカーとして買う人も多い。高校生や大学生なら維持費や税金など諸費用負担がかかることを考えて軽自動車を選ぶのも賢い選択だ。
S660のようなスポーツタイプじゃなくてもN-BOXなどでもカスタムしていけばスポーティな味が出てくる。予算に余裕が出てきたらアルミホイールやマフラーなど改造していく方法もある。中古市場ではKカーは高いといわれているが、年式が古く型落ちしてきたものは相場も安くなってくる。激安10万円車よりもほどほどの値段で50万円から100万円くらいでマイカーローンを組んだりするのがおすすめだ。
車種検索や相場調べ、販売店選びもネット見積もりサービスを使うと便利なので覚えておこう。
画像提供 Rikita 韋駄天狗 CEFICEFI