コツが分かればローンいらず
自動車は高い買い物。憧れの高級車や輸入車、スポーツカーも高嶺の花となってしまう。欲しい車でなくても軽自動車やコンパクトカーの価格比較をするクセが付いてしまっていないか?ハイブリッド車全盛時代に燃費の悪いSUVや最高級セダンに気がとられるのも人間らしいことだ。
中古車情報誌やネット検索をしらみつぶしにあたってみて、プライスボードをにらみつけても安くてお買い得車両がそうそう見つかるものでもない。ただ、あきらめるよりももっと賢く良い中古車探しをする方法を教えよう。
安く買う方法
中古車は価格も年式もそれぞれ違う。希望条件を見直せば値段はいくらにもなるが、やはり新型が欲しくなる。安くする方法はいくらでもあるが、結局は10万円以上の大幅な金額は買取店を利用するしかないだろう。
良い時期に買う
日本経済や物価について詳しく知る必要はない。利用者は「消費税がいつ増税されるか」「価格相場がいくらぐらいか」を知っておけばOKだ。特に中古車は売れる時期と売れない時期があることを知っているだろうか。
新車でもボーナス月や年末、フルモデルチェンジの前などは値引き額が多くなりやすい。販売する側にも事情があるので、自分が欲しい時期に買いたいと思っていても値引きがされにくい季節やタイミングがあるのだ。
中古車市場でも時期で売値は変化してくる。ねらい目は新車と同じで夏の8月ごろと冬の12月ごろ。やはり中古車でも需要が落ちて供給過多になりやすいのが代替わりのとき。中古車でも旧型よりは新型車を選ぶ傾向があるので、値段は新型のクルマが高くなりやすい。反対に旧型車は大きく値下がりするのであえて先代のモデルチェンジ前を買う方法もある。
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交渉方法で値引き
・新車で自動車ディーラーで競争
どの車種、年式でも効果が高いといわれている。中古車とはいえ生産中の新車価格と差が少ない車種(軽自動車など)は比較することでも値引きを引き出せる。
・ライバル車で競争
今はトヨタ車でも軽自動車があるくらいに競争は激しくなっている。ミニバンでも同程度の価格帯で排気量やボディサイズなど比較してみると「こっちもいいかも?」と思えるクルマが出てくるはずだ。アルファードなどの有名車でなくとも乗ってみると案外良い車もあるので、話を持ち出してみると効果があるだろう。
・オプションなど付加価値
中古車では一台一台装備も状態も違ってくる。割高な車はカーナビやアルミホイールなどMOPや社外オプションも豊富についている。それだけ高い車なら販売店でも「努力します!」という対応に変わってくるだろう。ガソリン満タンや諸費用一部カットなどを申し出てみるのもいい。
・相手のペースに乗らない
中古車販売店は自動車ディーラーとは違い、待っていてもクルマは売れにくい。セールストークで良いポイントをアピールしてくるか、早く決断を迫るような交渉方法を取ることもある。ただ実際に中古車は売り切れしやすいので、本当に欲しい一台が見つかったら決断するしかない。
支払い方法の見直し
月々の支払額を安くしたいのは誰でも同じだろう。そのためにローンを組んで5年や10年の長い期間で完済する人もいるが、これは利息の支払額が多くなりやすいのだ。どうしてもすぐに足代わりが必要と、消費者金融系のローンを組むと返済額で高くなってしまいやすい。
スーパーカーやスポーツカーを借金して乗る人もいるし、新車でも中古車であっても借り入れするのは普通のことだ。銀行から借りられなくとも中古車販売店では契約している信販会社がいる。ローン契約というと深刻な事情にも考えられるが、返済ができれば誰でも行なうことだし新卒社会人や定年退職者でも乗りたいクルマに乗れるだろう。
値引き交渉と支払い方法は関係も深い。販売店としてはできるだけ一括で支払う人に値引きしやすくするだろうし、「現金で今払う」と伝えることでも営業マンは態度が変わってくるはずだ。
買取額を上げる
値引きに成功したとしても下取り価格で調整をしていたりするので、なかなか相手の営業マンも手ごわい相手なのだ。新車の購入でなくとも、処分先は売値を比較して決めるべきだろう。
例えばガリバーで中古車を買いたいとしても、ガリバーでそのまま下取りをしてしまうのが最適ともいえないのだ。前にも言ったように、店側は値引きした額をどこかで帳尻合わせをしたいと考えているので、自動車の下取り価格はかっこうの調整対象になる。
安く買う方法というのはなにも値引きを迫ることだけではないのだ。自動車は固定資産でもあり、古くなった昭和の時代の旧車でも買取額が付く場合もある。大きな事故歴があるものや、庭や空き地に放置してある不動車なども売ってお金に替える努力をすべきだろう。
一括見積もりサービスは買い替えを控えた人から、お金に困った人まで利用できる便利なサービスだ。自動車は売却しても新車に買い替えたりレンタカーやカーシェアリングなど代車でも代用できるし、車検切れなど区切りのいいところで売るべきだろう。新型車でも3・4年もすれば売値はがた落ちしてしまう。モデルチェンジのサイクルも早いので適度に買い換えるといつでも新車に乗れるのだ。